前回は・・・
- 挨拶の言葉として、日本語の「おはよう」「こんにちは」「こんばんわ」にあたる「bonjour」を勉強しました。
- 「bonjour」の砕けた言い方として「salut」を紹介しました。この表現は、別れ際にも使われるということを覚えていますか?砕けた表現が「salut」でしたね。
今回は「さようなら」にあたる「au revoir」<オルヴォアール>を勉強しましょう。
【使い方】
日本語の「さようなら」と同じように使います。
仕事が終わって帰るときや、誰かと立ち話しして別れるときなどに一言「au revoir」と挨拶します。(「お先に失礼します」と同様)
また、スーパーでもお会計が終わって帰る時、店員さんが私たちに「merci, au revoir <メルシ、オルヴォワール>」(ありがとう、さようなら)と声をかけてくれます。
もちろん、皆さんも「merci, au revoir」と挨拶しましょう。
日本では店員さんから「さようなら」と声をかけられることは少ないので、日本での使い方のとは若干異なりますね。
【由来】
前回同様、単語の分析からしていきましょう。
「au」は、2つの単語「a」と「le」がひとつの単語になったものです。どうしてか?
これは「au」の発音のほうがしやすいからです。古代フランス語からの自然な進化にあたります。
「a」は前置詞で「~へ」や「~で」などに訳されることが多いですね。
「le」はフランス語特有の男性名詞に付く定冠詞です。英語の「the」の男性版です。これは次に続く単語によって男性か女性かが判断されます。詳しくは文法のところでお伝えします。ここでは、次の「revoir」が男性名詞なので、「le」が付いているとご理解ください。
次に、「revoir」。辞書で検索すると、「再会」と出てきます。ひとつの単語ですが、実はこの単語、「再会」と翻訳される訳があるんです。
「re」<ル>・・・英語の「繰り返す」という意味の「re」(リピートの『リ』)と同じ意味を持っています。
「voir」・・・「見る」という単語です。
つまり「再び見る」=「再会」の意味合いとなります。
【プチ文法】
フランス語には、男性名詞と女性名詞があるという事を聞いたことがありますか?
実はすべての名詞に、男性と女性の区別があります。
この習慣がない日本人にとって、かなり厄介な法則ですよね…。
そして、この男性か女性かの区別に理由がない、ということが更に厄介にさせる一因となっています。
例えば、「soleil(太陽)」は男性、「lune(月)」は女性。
「jour(日)」は男性、「heure(時間)」は女性。
と言った感じです。
誰も理由が分からないので、ただただ暗記するだけの法則・・。
皆さん、あきらめずに少しずつ覚えていきましょう!!
【プチ情報】
もうすぐクリスマスですね。フランス語で「クリスマス」は「Noël <ノエル>」と言います。ノエルの主人公は何と言っても「サンタクロース」です。それはアメリカから由来する名称ですが、フランス語では「Père Noël <ペールノエル>」(クリスマスのお父さん)と呼びます。ところが英国では「サンタクロース」ではなく「Father Christmas (ファーザークリスマス)」と呼びます。フランス語の呼び方と似ていますね。
「メリークリスマス!」は「Joyeux noël <ジョワユーノエル>」と言います。ベルギー人のお友達に言ってみてください。きっと喜んでくれますよ。
今回のフランス語の勉強はいかがでしたか?
お相手はTAKUMA&SAYOでした。また次回、お会いしましょう!
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